絵文字はSEOに効果あり?youtubeやSNSでも使われる絵文字を徹底解説!
2024.09.07
普段、SNSやメッセージに「絵文字」を使っていますか?
絵文字は一文字分のスペースで感情表現が簡単にできる、文章が見た目に華やかになる、などの理由から、今も幅広い世代に使われているツールです。
そんな絵文字が、数年前からGoogle検索にも対応していたことをご存知でしょうか。今回は、絵文字の誕生の歴史から絵文字をSEOに活用する方法まで、絵文字を使いこなすためのヒントを解説します。
絵文字とGoogle
絵文字とGoogle、という一見何の繋がりも無さそうな二つの要素ですが、実は両者には10年以上前から続く関係がありました。
絵文字とGoogleの関係性、そしてなぜGoogle検索は絵文字に対応するに至ったのかという歴史について解説します。
Googleが誕生したとき絵文字は?
Googleと絵文字、どちらの誕生がより古いのでしょうか。
世界一の検索シェアを誇るGoogleは、1998年に検索エンジンサービスの稼働を開始しました。一方、絵文字が正式に誕生したのは1999年。この年、NTTドコモから初のIP接続サービス「iモード」対応機種の携帯電話が発売されました。
このとき、iモード対応機種にはキャリアメールに利用できるドット絵の絵文字が搭載されていました。この絵文字が、現在の絵文字の源流となる最初の「絵文字」であったと言われています。つまり、Googleが誕生した当時、現在の絵文字のような文字はまだなかったのです。
iモードなどのキャリアメールが広まる以前は、若年層のコミュニケーションには「ポケベル」がメインで使われていました。このポケベルには一種類だけハート型の文字「♥」が搭載されていて、ポケベルの主な利用者であった若年層の人々にこのハート形の文字が広く使われていたことから、当時のiモードの開発陣が絵文字という着想に至ったという逸話があります。
そのため、「正式なサービス開始時期はGoogleの方が早いが、元となるものは絵文字の方が早かった」と言えるでしょう。
絵文字は検索に対応していなかった!?
しかし、Googleは稼働からしばらくは絵文字の検索には対応していませんでした。「稼働当初に絵文字でGoogle検索を行う人がいなかった」というのが大きな理由です。
ただし、そんな状況を無視できなくなった出来事がありました。2006年にGoogle日本法人がGmailと携帯電話のキャリアメール間で絵文字を使えるように、絵文字をUnicodeに加えたのです。
ここから絵文字は「Emoji」という新しい記号として世界に広がることになりました。そして、2009年に登場したiPhone向けOSのiOS2.2の日本語キーボードに絵文字が搭載されたことをきっかけに、iPhoneに絵文字が搭載されるようになります。
当初はiPhoneの絵文字は日本語キーボードを選択していないと使用できませんでしたが、アップデートを重ねるうちに他の言語でも絵文字が使用できるようになり、Emoji文化の広がりに大きな貢献を果たしていくことになります。iPhoneの利用者が広がるにつれて、Emojiという文化はさらに広まり、より多くの地域へ広がっていきました。
検索に絵文字が使われ続けた過去
Emojiの文化的な広がりと同時に、Google検索にも次第に絵文字が使われるようになりました。
その数は次第に増え続け、ついに約100万件もの検索ボリュームに到達します。
絵文字に対応する検索機能は十分に稼働していないにも関わらず、この数字で毎日検索されているのは驚異的です。Googleとしてもその数を無視することができなくなり、試行錯誤を経て2017年に正式に絵文字検索に対応できるアップデートを実施する運びとなりました。
では実際にSEO的に絵文字は必要になるのか?
では、実際にSEOに絵文字はどのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。絵文字を利用することで得られるメリットや、有効な活用方法について解説します。
検索数が多い事が明白
実際に絵文字での検索ボリュームが多いということは、Googleが絵文字での検索への対応を迫られたことからも明白です。
それに加えて、絵文字を利用することで、視覚効果によるインパクトを与えることができる、特定の世代に効果的にアプローチすることができる、という二点の大きなメリットを得ることができます。
絵文字のSEO対策は、現時点では必須と言えるほど大きな影響を与えているわけではありません。しかし、絵文字を活用することによる効果、メリットがこれから広まれば、絵文字をSEOに活用してくるところは増えてくるのではないでしょうか。
若い世代に検索需要あり
まず、絵文字をSEOに取り入れることで得られる最も大きなメリットは、若い世代からの検索需要を取り込むことができるという点です。実際にTwitterやInstagramなどの絵文字の使用率が高いSNSの利用者層は、10代から20代が中心というデータがあります。
絵文字をプロモーションに有効に活用している例として、Twitter社の「ハッシュフラッグ」というプロモーション広告の活用が挙げられます。実際に10代から20代の利用者がメイン層のSNSであるTwitter社は、企業とコラボして「特定のハッシュタグをツイートすると、普段使用できないオリジナルの絵文字が期間限定で表示される」というプロモーションを定期的に行っています。
#のついた単語の後ろに表示されている絵文字が、ハッシュフラッグによる特殊な絵文字です。この期間は絵文字見たさにハッシュタグをツイートする人が増えるため、ハッシュタグがTwitterのトレンドに入り、より大きな宣伝効果に繋がるということも少なくありません。
絵文字はSNSやYoutubeにも使える!
現在絵文字は、洋の東西を問わずInstagramやTwitter、FacebookなどのSNSで広く使われています。
しかし、絵文字を有効に活用できるのは、このようなSNSだけとは限りません。実は、Youtubeのタイトルやコメント欄にも絵文字を使用することができます。もちろん、検索に絵文字を使用することも可能です。
Youtubeを爆笑する人の顔文字(😂)で検索したところ、面白映像やチャレンジ系の映像が多くヒットしました。
このように、動画のタイトルの一部に絵文字を取り入れることで、よりポップで親しみやすい雰囲気のタイトルになるだけでなく、タイトルをより目立たせることができます。
また、若年層により動画を視聴してもらいたい、などの狙いがある場合、ターゲットとなる年齢層に効果的にアプローチすることができるようになるというメリットもあります。
絵文字がドメインに使われる事も!
絵文字をドメインに活用するという動きも出てきています。実際にゴンベエドメインでは、絵文字を入れたドメインを取得して利用することができます。
絵文字ドメインを取得することで、従来の文字だけのドメインにはないオリジナリティを演出することができます。自分のサイトやブログに他とは違う雰囲気を取り入れたい方や、言語が違う環境にいる人にもわかりやすいドメインにしたいという方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
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まとめ
絵文字を活用することで、若年層に向けてより効率的にアピールをすることができる、親しみやすくインパクトを与えることができるというメリットを得ることができます。また、絵文字をSEOに活用するという取り組みはまだ実施しているところが少ないので、競合が少ないというメリットもあります。
まだまだSEOに活用されることは少ない絵文字ですが、絵文字によるSEOは費用もかからず、簡単に始めることができる上に視覚的なインパクトもあります。現在のコンテンツにいまひとつアピール力が足りないと感じたときや、ちょっと変わったことを試してみたいときに是非一度検討してみてください。
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