キラーコンテンツとは? キラーコンテンツの作り方と効果的な使い方

Webマーケティング
2021.05.31
キラーコンテンツとは?

webサイトを使ったビジネスにはさまざまなものがありますが、比較的低予算で商品やサービスをアピールできるキラーコンテンツが脚光を浴びています。商品、サービスを紹介したり、口コミ、事例紹介、アンケートなどを掲載したりして、他社商品との違い、強みなどをPRします。コンテンツの具体的な内容、ユーザー分析と制作のポイント、作るときに注意する点や、売り上げを増加させるための有効的な活用方法を説明していきます。

キラーコンテンツとは?

キラーコンテンツの定義

キラーコンテンツとは、英語のKiller((魅力的)とContents(内容)という2つの意味の単語を合わせた言葉です。また、サッカーで相手を敗戦に追い込む得点に絡む決定的なパス、「キラーパス」のようなコンテンツという意味から使われるようになったという説もあります。

つまり、ある分野において、大きな集客力や影響力を持つ商品やサービスを指すようになっています。

例えばテレビ業界における一世をふうびしたトレンディドラマ、ゲーム業界における超人気ソフトなどがこれにあたります。

視聴者がそのドラマを放送するテレビ局にチャンネルを合わせるようになったり、人気ソフトを使えるゲーム機を購入したりするぐらいの影響力を持った場合に、ビジネスの世界ではキラーコンテンツと呼ばれるようになりました。

webマーケティングにおけるキラーコンテンツ

上記では広義のキラーコンテンツについて述べましたが、webマーケティングの世界で使われる場合においては、ユーザーにとって魅力があり、商品、サービスの売り上げに結びつくコンテンツを意味します。

コンテンツそのものの魅力や、情報発信力が重要で、質の高いページが要求されます。

 

キラーコンテンツは低予算で商品やサービスをアピール

webサイトを使ったビジネスでは、商品やサービスにどんなに素晴らしい特徴があっても、ユーザーに上手に魅力を訴求し、webサイトへ導かなければ成功とは言えません。

商品をPRするには、web広告を出すという方法もありますが、広範囲に広告を出すと、ぼう大な資金が必要になってきます。

よほどの資金力がない限り、なるべくコストを抑えるために、自ら魅力あるwebサイトを制作して、商品やサービスの強みをアピールできるコンテンツを提供する方策を考えた方が良いでしょう。

これにより、低予算で売り上げ増加に結びつけることができます。

 

キラーコンテンツとLPの違い

キラーコンテンツによく似たものにLP(ランディングページ)がありますが、その違いを述べます。

どんなコンテンツをキラーコンテンツというのか?

キラーコンテンツにどのようなものがあるかを具体的に説明します。

・商品、サービス紹介

まず、商品・サービスについてよく知ってもらうことが大切です。

特にオンラインショッピング、通販商品の場合、実際に手に取って見ることができませんので、サイズ、機能、特徴、価格などを詳しく載せる必要があります。そうした商品、サービスの紹介ページがキラーコンテンツとして挙げられます。

ユーザーが何を知りたがっているかを正確に把握して、商品、サービスの紹介を行うことで、見込みユーザーが購買ユーザーになり、売り上げ増加に結びつきます。

そうした商品、サービスを実際に使用しているところの動画コンテンツなどをwebページに載せておくと、さらに魅力がユーザーに伝わりやすくなり、購入意欲が高まることでしょう。

・ユーザーの声、口コミ

商品を購入する時、サービスの提供を受けようとする時に、ネット社会の現代では、webサイト上に掲載された実際に商品などを購入した人の口コミ、レビューが最も参考になります。

また、オンラインショッピングでは、特に口コミ、レビューに書かれた内容が商品購入において重要なウエイトを占めます。

・事例紹介

口コミをもっと具体的に詳しく掲載したもので、商品を買った後の活用法、効能などを伝えていきます。単なるカタログ、仕様だけでは分からない商品の魅力を、使用シーンの写真、動画などを交えることで、より深く印象づけることができます。

・調査機関によるアンケート

信用できる第三者機関が幅広く調べたアンケート結果は、具体的な資料としてユーザーの目をひきます。

業界の動向やトレンドなどをまとめた傾向記事を付け加えると、自社以外の製品とも比較検討できる資料として価値が高まるでしょう。

・専門家による評価

その業界で著名な評論家、専門家の意見も、見込みユーザーにとって興味ある情報なので、多少の費用がかかっても、商品、サービスに関する記事の執筆をお願いしてみましょう。

専門家からの好印象を与える記事は、商品、サービスの価値向上につながり、ユーザーの心を動かすと思われます。

・カスタマーサービス

ユーザーがもっとも気にする点の一つに、商品が気に入らなかった場合の返品条件、保証、購入後のアフターサービスが挙げられます。

これらについて、明確に開示しておくことで、商品の信頼感が高まります。

キラーコンテンツの種類 内容 注意点
商品紹介 商品のサイズ、機能、特徴、価格などを詳しく紹介 動画コンテンツを入れると

より効果的

口コミ 商品を購入した人の口コミ、レビュー 良い口コミを掲載
事例紹介 商品を買った後の活用法、

効果

ユーザーの同業者の成功事例を紹介すると効果的
アンケート 購入者に対するアンケート 信用できる第三者機関に依頼
専門家の評価 著名な専門家による寄稿記事 好印象を与える意見を書いてもらう
カスタマーサービス 返品条件、保証、アフターサービス よりよいアフターサービスを

展開

 

LPとはどんなものでどんな目的に使われる

LP(ランディングページ)とは、ネット上の広告をクリックしたときに、表示される1枚目の広告ページのことです。

ランディング(Landing)は「着地」を意味しますので、ユーザーが飛んでたどり着くwebページと考えるといいでしょう。

ユーザーが商品、サービスの購入を検討するときに、それを買うかどうかを左右する大変重要なページと言えます。

広告をクリックして訪れたユーザーに対し、購入・申込み・資料請求など成約につながる割合(コンバージョン率)を高めるために商品の魅力を訴求していかなければなりません。

そのために、PRしたい商品、サービスを分かりやすく説明して、ユーザーの離脱を防ぐLPを制作する必要があります。

コンバージョン率を最大まで持っていき、売り上げアップに結びつけるのが、LPの目的だという訳です。

キラーコンテンツとLPの違い

キラーコンテンツとLPの大きな相違点は、その狙いとするターゲットです。LPはwebページを見ているうちに、たまたま広告をクリックしてLPにたどり着いた新規ユーザーも想定していますが、キラーコンテンツは、既に何度か興味を持ってサイトを訪れたユーザーを主要ターゲットとします。

コンバージョン率をアップさせるという目的はどちらも同じですが、キラーコンテンツの方は、よりふさわしいタイミングでユーザーがクリックし、閲覧してもらうように配置しておきます。

これにより、商品購入、資料請求などのアクションを起こすためのコンバージョンページへユーザーを導きます。

 

キラーコンテンツの作り方

キラーコンテンツを作る場合は、事前に調査分析を綿密に行い、自社の商品、サービスがどんなタイプのキラーコンテンツに向いているのかを検討しましょう。その手順について説明します。

 ユーザーがよく閲覧しているページに着目

まず、見込みユーザーがどのようにして、コンバージョンに至ったかを調査する必要があります。Googleが提供するGoogleアナリティクスでは、ユーザーが経由したページの一覧が表示されます。

そのうち、サービスを紹介するページ以外のコンテンツページでの中で、どんなページが見られているかを調べます。

サービス紹介ページでは、価格に関するページがよく閲覧されますが、コンテンツページでは、導入事例、利用シーン、他社との比較などのページが見られることが多いようです。

キラーコンテンツを作るときの参考になります。

ユーザーの悩みを分析

次にユーザーが商品、サービスについて悩んでいることを、より掘り下げて分析していきます。

商品を使ったときの実例、サービスで問題が解決した実例や、他社商品、サービスとの違い、商品、サービスの詳細な説明などについて興味を持つユーザーが多いようなので、これらに関するコンテンツを検討していきます。

ユーザーの課題を解決

今までの点を踏まえて、ユーザーが興味を持つように、課題を解決するようにコンテンツを作っていきます。

やはり、具体的に商品、サービスを使用した場合の実例を載せるのがいいようです。

どんな使い方ができるのか、どんな効果が上がるのかを、動画も交えながら、SNSのストーリー的にキラーコンテンツを制作していくと良いでしょう。

 

あまり知られていない情報を掲載

あとは、内容を煮詰めていきます。

人は自分が知らない情報を求めていますので、単にネットや書籍で調べた情報を載せただけでは、あまり興味をひくことができないかもしれません。

また、ネットや雑誌で、今後流行しそうな商品などを予想する特集がよく載っていますが、そうした商品については多くの人たちも同様に注目しています。

自社の商品、サービスだけの独自の特徴を載せることが重要で、それを前面に押し出しながらキラーコンテンツを作っていきましょう。

 

既存品の変換

独自の特徴と言いましても、完全に新しい商品、サービスが簡単に作れるのなら苦労はしない訳で、実際はなかなか難しいと思われます。そこで、既存のものを変えることを考えてみます。

自社の商品、サービスにはそれまでに培ってきた経験、ノウハウが込められているはずです。ノウハウを体系化して、一般的な知識、情報も組み込みながら、独自のものに変換していくということです。

使用したユーザーからの声もフィードバックし、長い間、業界で活躍してきた有識者の意見も参考にして商品、サービスを完成形に近づけていき、キラーコンテンツに盛り込んでいきましょう。

 

キラーコンテンツを作るときの注意点

キラーコンテンツを有効に機能させるために、作るときの注意点について見ていきます。

ユーザーニーズを的確に把握

どんなに高い機能を持った商品、良質なサービスを展開していても、ユーザーのニーズにしっかり合っていなければ売り上げにつながりません。

対象とするユーザーの年代、性別、趣味、ライフスタイルなどを正確に把握し、そのターゲットを狙ってアプローチしなれば意味がないでしょう。

 

自社商品の特徴を前面に押し出す

自社の商品、サービスについてよく理解し、その特徴、他社商品にない強みをPRできるよう、キラーコンテンツを制作しましょう。

他社商品と比較検討し、自社商品のどこが優れているかを説明する比較広告方式もよく見てもらえると思います。

また、常に情報を収集し、ユーザーニーズの変化に合わせて、PR方法を考えていく必要があります。

 

分かりやすいコンテンツを心がける

あまりに凝りすぎたコンテンツを作るのも考えものです。アーチスト的なイメージ画像、映像にこだわり過ぎて、肝心の商品のことがよくわからなければ意味がありません。

客観的にユーザーの立場から見て、理解しやすい構成にしましょう。より良い情報の発信が行えるように、ユーザーが満足できる見やすいページになっているか、常時気をつけながら更新を考えていきます。

 

類似性が少ない構成に

同じような商品、サービスを展開している場合、ある程度キラーコンテンツに掲載する内容が似てくるのは仕方がありませんが、そのページの構成、作り方が他のコンテンツにあまりにも類似していると逆効果になってしまいます。

ユーザーは常に新鮮な情報を求めていますので、キラーコンテンツを模倣して作成していると、こんなページはどこかで見たと気づかれて、商品の信頼性まで失われてしまいます。

多数のコンテンツがある中で、ユーザーのニーズを取り入れた作り方のコンテンツが商品やサービスの売り上げアップに結びつきます。

さらに、サイト全体がまとまったコンテンツであるという意識をもってバランスの良いコンテンツにしていきましょう。

 

多すぎない程度の情報量に

商品の魅力をアピールしようと強く思うばかりに、誇大的でいろいろと盛り込んだコンテンツもあまりよくありません。

例えば、人に関する場合で言いますと、肩書や今までの経歴をたくさん並べて自己紹介しても、聞いている人には結局何も響きません。

聞いている人は、そんなにたくさんの肩書や経歴は覚えられずに、聞き流してしまうだけで、一つも印象に残りません。

それならば、何かきらりと光る自分の特色をピックアップして説明した方が、よほどアピールできると思われます。

キラーコンテンツに関しても光る特徴を前面に押し出した構成にしましょう。

 

作った後のキラーコンテンツの効果的な使い方

キラーコンテンツを作ったら、見込みユーザーを対象に、見てもらえるような工夫を凝らし、コンバージョン率の向上に結びつけます。

リンクを貼り自社サイトへ誘導

制作したキラーコンテンツと同じような商品、サービス、業界のサイトを探し、リンクを貼って自社サイトへ誘導します。

事例紹介のコンテンツなら、類似商品の使い方、購入に関するコンテンツ、業界の最新のトレンドなどの情報ページをよく閲覧しているユーザーを取り込みましょう。

誘導できる広告も検討

費用はかかりますが、関連するサイトに自社のキラーコンテンツへの広告を出して、訪れてくれるように導く方法もあります。

リンクで誘導する場合に比べると、なかなかサイトにたどり着いてもらえないユーザーにも幅広くアプローチすることができます。

メール配信も検討

メルマガを配信している場合は、属性を明確にしてユーザーとして見込まれそうな読者にターゲティングメールで案内することも考えられます。

キラーコンテンツへの誘導を盛り込んだメールを配信してみましょう。

商談の可能性が高いユーザーにアプローチ

他社との比較、導入の流れ、アフターサービス、事例ページなどのキラーコンテンツを閲覧したユーザーは、商談に結びつく可能性が非常に高いので、アンケート、資料請求などが来た場合は、すぐにメールや電話で営業攻勢をかけましょう。

契約締結まではあと一歩です。

 

まとめ

このように、キラーコンテンツを上手に活用することで、コンバージョン率が上がり、低予算で効果的な営業活動を行うことができます。

まず、キラーコンテンツで何をPRしたいのかを明確にし、ユーザーがよく閲覧しているページから問題を特定し、その解決法を考えながら、キラーコンテンツを作成してみましょう。

移り変わりの激しい今の世の中では、独自の強みを持つことが優位性につながります。そして、新たな付加価値、新たなビジネスの創造に向けて、独自のキラーコンテンツを作り上げることが重要になってきます。

魅力あふれるキラーコンテンツにより、商品、サービスの売り上げをアップさせていきましょう。

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