検索結果のランキングが落ちたときに確認すべきSEOの要素

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2019.04.26
ランキングのSEO要素

アルゴリズムのアップデートが実施された後、その影響を受けて、検索結果のランキングが落ちてしまうことがあります。そんな時にどうすればよいのか。Googleは単純明快な回答を出しています。

「最高のコンテンツを提供すること」

そして、高品質のコンテンツを作成するために重要な要素は、全て「品質評価ガイドライン」に書かれているとも言及しています。

Googleの「品質評価ガイドライン」とは?

Googleは「品質評価ガイドライン」をランキングを決定する検索アルゴリズムの「あるべき形」とみなしているようです。

検索アルゴリズムは「品質評価ガイドライン」に書かれていることを実行できるべきだ、という上層部の意見もあるくらいです。 誤解のないように注釈しますが、「品質評価ガイドライン」は、検索アルゴリズムが何を実行しているかを書いているものではありません。

Googleの検索結果ページのランキングについて、人間の評価者がその的確さを判断するための指標が書かれており、検索アルゴリズムが適正かどうかを確認するために作られたものです。

しかし、「品質評価ガイドライン」には、簡単に言えば、「どのようなサイトが品質の良いサイトなのか」ということが、具体例を挙げて細かく書かれていますので、これに従ってサイトを構築、整備していけば、ランキングの上位に掲載されるであろうことは疑う余地もありません。

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ランキングを決定するアルゴリズムに利用される「サイトシグナル」

評価者の評価自体は、「品質評価ガイドライン」に沿って評価しているとはいえ、検索アルゴリズムに組み込まれるものではありませんし、実際のランキングを変更するためのものでもありません。

検索アルゴリズムがランキングを決定する際に利用できる「サイトシグナル」の一要素であるにすぎないのです。

評価者はサイトを閲覧してサイトの品質を評価し、その評価を「品質分析サーバー」に送ります。品質分析サーバーは、受け取った品質評価を、そのサイトのURLと他のサイトシグナルとに紐付けて保管します。

(品質分析サーバーは、品質評価とサイトシグナルの関連性をモデル化し、まだ評価されていないサイトにモデルを適応してそのサイトの品質を評価するなどの複雑な分析を実行していますが、詳しくは割愛します。)

検索エンジンは、保管された品質評価に基づいて検索結果のフィルタリングとランキングの決定を行うためにサイトシグナルを利用することができるのです。 サイトシグナルとなりうる評価要素には次のようなものがあります。

  • サイトに掲載されている議論や情報のオリジナリティ
  • オリジナルコンテンツとコピーコンテンツの割合
  • サイトのレイアウト
  • 文章の文法とスペリングの正確さ
  • わいせつまたは不適切な素材が掲載されているか
  • 空白ページや不完全なページがあるか
  • サイトの品質に影響するその他の要素

サイトを評価する基準となる要素

検索アルゴリズムが利用するサイトシグナルのひとつである、評価者による品質評価ですが、「品質評価ガイドライン」には「ページ品質評価の最重要要素」として次の5つが挙げられています。

  1. ページの目的
  2. E-A-T(専門性、権威性、信頼性)
  3. コンテンツの質と量
  4. サイトの情報
  5. サイトの評判

「ページの目的」、「E-A-T」、「コンテンツの質と量」については、ここで言及するまでもないことと思いますので、「サイトの情報」と「サイトの評価」が、どのように重要であるのかについて考えたいと思います。

サイトの情報

サイトの情報とは、誰がこのサイトの責任者であるか、誰がコンテンツを作成しているのか、そのコンテンツは誰に帰属するのか、など「このサイトについて」や「お問い合わせ」と題されるページに書かれるべき情報のことです。

SEOではあまり問題視されるポイントではないようですが、Googleはこの点を重視していることがわかります。

Googleの基本方針でもありGoogleが最も重要視していることは、「ユーザーの役に立つ情報」を提供できているかどうかです。

情報に正確性、信頼性がなければ、ユーザーの役に立つ情報とは言い切れません。

誰(組織)が発信している情報であるかを明確にし、その人(組織)は何について専門性を持っているか、何に精通しているのかなどの説明があれば、サイトに書かれている情報は正確であると判断することができ、信頼性が増すのです。

同時に、連絡先がはっきりしており、直接連絡が取れることもユーザーに安心してもらえる大切なポイントとなります。

サイトの情報として、名称や所在地、連絡先のみならず、専門性をバックアップするできる限りの情報を提供し、容易に連絡できる体制を整えることで、ユーザーが信頼するに足るサイトであると判断されて、サイトの品質評価を向上することに繋がるのです。

サイトの評判

サイトの評判とは、実際のユーザーの体験や、サイトに書かれている情報に精通する専門家の意見に基づいて評価されるものです。サイトのみならず、運営している会社や組織に対する現実世界での評判も評価対象となります。

サイトがどのように認知されているか、サイトの目的が達成されているかなど、サイトが掲げるユーザーの必要とする情報をユーザーから見て十分に提供できているかどうかを評価するための要素です。

ユーザ―体験やレビューをサイトに掲載するSEOも可能ですが、外部の関連性のない情報源からの評判を優先する評価基準となっていますので、外部の評判との乖離があると高評価を得ることはできません。

サイトのコンテンツをユーザー目線で作成し、ユーザーが必要とする、ユーザーが信用できると感じられるコンテンツにすることで、ユーザーから好感を持たれるようになれば、サイトに対する良い評判を獲得することができると考えます。

現実世界でも、社会(ユーザー)と積極的に接点を持ち、社会(ユーザー)に貢献することで、会社や組織に対する評判も向上し、それを継続して行うことで好感度も上がって高評価が定着し、外部の評判との乖離はなくなると考えられます。

まとめ

検索結果のランキングが落ちたときに確認するSEOの要素として、ランキングに影響を与える品質評価の要素について確認しました。冒頭で述べたように、ランキングを向上するには、技術的な部分も含め、最高のコンテンツを作成するしかないようです。

「品質評価ガイドライン」には、そのためにサイトの何に着目してどのように改善していくべきかを理解できる内容が詳細に書かれています。また、ここでは触れませんでしたが、「モバイルユーザーのニーズを理解し、サイトがユーザーのニーズを満たしているか」の評価基準も掲載されています。

サイト改善の全般的なバイブルとなり得ますので、ランキングが落ちたり伸び悩んだりしたときには、一度目を通して自社のサイトに足りないものはないかを探ってみてはいかがでしょうか。

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