【2018年9月】サーチコンソールがリニューアル!新しいサーチコンソールの機能と使い方について解説
2018.09.10
2018年9月6日、今までベータ版で公開されていた、新しいSearch Console(サーチコンソール)がデフォルトで表示されるようになりました。
なお英語版ですが、ウェブマスター向け公式ブログにもベータ版が正式版に昇格した旨が記載されております。
The new Search Console is graduating out of Beta
参考URL:英語版ウェブマスター向け公式ブログ
旧のサーチコンソールと比べてデザインが大幅に変わりました。今年の1月に公開されたベータ版のサーチコンソールを使用していた人にとっては、慣れたデザインかもしれませんが、ベータ版を全く使ったことがない人にとっては驚くかもしれません。
今回デザイン以外にも機能が追加されたりより見やすくなったりしています。ここでは新しいサーチコンソールの機能と使い方ついてご紹介します。
検索パフォーマンス
こちらは、旧のサーチコンソールでは「検索アナリティクス」と呼ばれていました。
検索パフォーマンスでは、「合計クリック数」、「合計表示回数」、「平均CTR(クリック率)」、「平均掲載順位」パネルをクリックすると、それぞれのグラフと数値が表示されます。旧の「検索アナリティクス」との最大の変更点としては、旧のサーチコンソールでは3か月までしかデータを閲覧できませんでしたが、新しいサーチコンソールでは16ヶ月と5倍以上のデータを見ることができます。
旧検索アナリティクスと同様、クエリのキーワードをクリックするとクエリごとの詳細データを絞り込むことができますし、新規をクリックし「検索キーワード」を選択すると、キーワードが入力することもできます。
また、日付のフィルターで特定の期間の検索パフォーマンスを比較することができます。例えば2018年の8月1ヶ月の検索パフォーマンスと2017年8月を比較したり、過去7日間を前年と比較したりできます。
URL検査
こちらは旧のサーチコンソールにはなかった機能です。検索窓に検査したいURLを入力して実行すると、
検査対象のURLがどのような形でGoogleにインデックス登録されているのか確認できます。
URLはGoogleに登録されています
正常にインデックス登録されており、検索結果に表示される可能性がある。また構造化データなど拡張機能にも問題がない状態。
URLはGoogleに登録されていますが問題があります
正常にインデックス登録されており、検索結果に表示される可能性がありますが、構造化データなどの拡張機能にも問題があり、拡張機能が検索結果に表示されない可能性がある状態。
URLがGoogleに登録されていません。インデックス登録エラー
重大な問題があるためインデックス登録できなかった状態。検索結果に表示させるには、検出された問題を解決する必要があります。
URLがGoogleに登録されていません
サイト所有者の意図によるものとGoogleが判断したため、検索結果に表示しない状態。例えば、noindexが指定されている、ページがパスワード保護されている場合です。
URLがGoogleに登録されていません
URLが発見されたけれど、別のURLが正規URLとしてインデックスされている状態。通常は修正する必要はないと思われますが、Googleが選択した正規URLが正しいかは確認する必要がありそうです。
なお、URL 検査ツールの「ソースを表示」で確認できるレンダリング後のHTMLソースはGoogle のキャッシュから返されます。そのため、robots.txtでブロックされていたり noindexでインデックス拒否されていたり別のURLに正規化されていて、インデックスされていないページは見ることができません。
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Fetch as Googleは廃止か?
以下の画面のように、ベータ版時代と比べて、モバイルユーザビリティ(対象URLがモバイルフレンドリーかどうか)の表示と、インデックス登録をリクエストが追加されました。
インデックス登録をリクエストをクリックすると、「公開URLがインデックス登録可能かどうか」自動的に判定して、インデックス登録をリクエストしてくれます。処理が完了すると以下の画像のように、「インデックス登録をリクエスト済み」と表示されます。
また、右上にある「公開URLテスト」で、今公開されているページがGoogleにどのように認識されるのか確認できます。
上記のインデックス登録リクエストと公開URLテストはほぼ旧のサーチコンソールにあったFetch as Googleと同じ機能ですので、Fetch as Googleという項目が廃止なるかもしれません。
インデックス
対象範囲(インデックスカバレッジ)
旧のサーチコンソールでは、「インデックスステータス」と「ブロックされたリソースインデックス」と呼ばれていました。インデックスカバレッジでは、以下の4つの項目で示され、インデックスエラーがあった場合、なぜインデックスされなかったのかその要因を探ることができます。
- 有効:正常にインデックス登録されたURL
- エラー:エラーがあるURL。インデックス登録されていませんので、対応する必要があります
- 有効(警告あり):インデックス登録されているが、問題があり、Googleでは、意図的かどうか特定できないURL
- 除外:Google側で意図的にインデックス登録しなかったURL
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サイトマップ
こちらは旧のサーチコンソールの「サイトマップ>サイトマップの追加/テスト」と同じ機能で、URLにsitemapのURLを入力して「送信」するとGoogleにサイトマップが送信されます。
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拡張
AMPとモバイルユーザビリティが該当します。どちらも新しい機能ではなく、旧のサーチコンソールからの移植となります。
AMP(のステータスレポート)
旧のサーチコンソールでは、検索での見え方の中にあった「Accelerated Mobile Pages」と呼ばれるものが、AMPのステータスレポートとして変わりました。
旧式との変更点は、AMPの登録のみならず問題が検出されたページをレポート画面から再検証できることです。さらに、問題が修正されていることが確認できたらそのままGoogleに再クロールリクエストができるようになりました。
また、Google側の更新処理がどのような状態になっているのかも知ることができます。ステータスは以下のとおりです。
- エラー:何らかの理由でAMP対応ができていないコンテンツのため、AMP対応できるように修正する必要があります
- 有効(警告あり):AMP表示は有効だが問題点があるコンテンツ。推奨事項のため、必ずしも対応する必要はございません
- 有効:問題なくAMPが実装されているコンテンツ
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モバイルユーザビリティ
ベータ版でも先月の8月に追加されたばかりの機能となりますが、旧のサーチコンソールでは検索トラフィックの中にありました。機能としても同じで、有効なモバイルフレンドリーページとエラーページが表示されます。
エラーがあった場合、該当ページのURLを知ることができますので、該当ページをエラーメッセージに従って修正していきましょう。
エラー対応が完了したら、「修正を検証」をクリックして検証リクエストをしてください
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手動による対策
こちらも旧のサーチコンソールにもあった機能です。従来と同様に手動ペナルティーになっていないかのチェック、セキュリティーに関する問題もここでチェックできます。なお再審査リクエストも従来と同様に、この「手動による対策」から送信します。
リンク
旧のサーチコンソールにあった「サイトへのリンク」「内部リンク」と同じ機能です。
旧のサーチコンソールでは、外部リンクと内部リンクの項目が分かれていましたが、今回から、1つの画面で見ることができます。また、以前のSearch Consoleと比較して以下の変更点があります。
- 正確な数字が反映されているため、リンク数が減っている場合がある
- サイト内のページは正規URLを使用してグループ化される。そのため一部のパラメーターは除外される
- ルートドメインによってグループ化されるため、プロトコル(http・https)、サブドメイン、サブディレクトリは取り除かれる
- 重複するリンクは統合される
- 表の行数は1000行に制限されているため、ページ数が多い大規模サイトやリンクを多く獲得しているサイトでは、データが切り捨てられることがある
このように、機能としては大きく変わっていないもののより正確なレポートが出るようになったようです。
設定
こちらは2つの機能が使えます。一つは所有者の確認、もう一つはユーザと権限です。どちらも旧のサーチコンソールにもあった機能です。
まとめ
いかがでしたか?今回は新しいサーチコンソールの機能を紹介しました。なお、今後も機能を追加していく予定のようですし、まだ旧のサーチコンソールも使用することができますので、定期的にサーチコンソールを確認して頂ければと思います。
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